お灸はツボを温めて血行を盛んにすることで、体内のあらゆる期間にエネルギーを運び、老廃物の除去を促します。また、お灸のもぐさに成分は血液をアルカリ性に傾け、白血球を増加させる作用もあります。
火を使うお灸を自分でやるのは少し抵抗がありますが、温熱の低いお灸から試して、好みのタイプを見つけてみませんか?薬局やネット販売などで、初心者用のお灸を買うことができます。
親指と人差し指の付け根部分の股の間にあり、押してみると少し痛みを感じるところ。反対の手で押しやすいので、左右とも常に刺激する癖をつけておくといいでしょう。
【効果】疲労回復、肩こり、頭痛、眼の疾患、歯痛、顏の吹き出物など
背中の真ん中の首の付け根あたりをさわりながら、アゴを引いて頭を前に倒すと、骨が飛び出す部分があります。そのすぐ下の少し痛みを感じるところ。
【効果】発熱、風邪、咳、喘息、首のしこり、頭痛、体の吹き出物
膝下から指を添えてみて、4本分下がった少しへこみと痛みを感じるところが「足三里」。
【効果】胃腸、虚弱体質によい
足の内側のくるぶしの上端から指4本分上がった、少しへこみと痛みをかんじるところが「三陰交」。
【効果】生理不順、生理痛、冷え、気分がすぐれない時に
家にあるつまようじ40~50本を束にして、ずれないように輪ゴムを巻きます。
これを片手に持ち、ツボの部分を軽くトントンたたきます。少し痛みを感じる程度で、一度に100回以上は続け、少し汗ばんでくるまでやると効果的。
米粒大くらいの少し大きめのビーズを傷用テープにつけ、上記で紹介したツボに当たるように貼ります。上記で紹介したツボに貼り続けるだけでOK。そのまま朝まで眠っても大丈夫です。
首の付け根にある背中の「大椎」のツボは特に風邪の症状や咳、発熱などによく、ここを温めると後頭部への血行も促します。
温度が持続すれば家にある身近なものを使ってかまいません。ドライヤー、蒸しタオル、温めたこんにゃく、旅行用の小型アイロン(温度を低くし木綿の靴下をかぶせて、服の上やタオルをあてた上からあてます。)などでもいいでしょう。
免疫防御システムの中枢となる胸腺が正常に働かないと、敵、味方の識別機能が狂って、花粉症やアトピー性皮膚炎、ぜん息などのアレルギー疾患、自己免疫病を引き起こす原因となるのです。
胸腺の反応部位に両手を握って当て、上下にゴシゴシとマッサージします。朝起きがけと夜寝る前、一度に100回はこすります。タオルで乾布摩擦をしてもOK。アレルギーの自覚症状がある人はぜひお試しを。
下半身の臓器や足をゆっくりと温め、血液やリンパの循環を活発にする半身浴は免疫を高めるのに効果的。半身浴で汗が出ないのはホルモンバランスの崩れている証拠。好みの温度の湯に決まった時間つかり、数か月続けてみましょう。
【1】 上半身にお湯をかけず、下半身だけを洗ってお湯に入る。
【2】 おへその少し上のあたりまで10分~15分、汗が出るまでつかる。
【3】 一度、お湯からあがり、冷水を膝から下に2~3回かける。
【4】 全身を洗ってから、もう一度汗が出るまで半身浴をする。
足の疲労は血液の流れを鈍らせ。臓器に悪影響を及ぼします。足の疲れや冷え対策にもおすすめです。
膝下から下だけ湯につかる足湯なら、読書をしたり、テレビを観ながらでも手軽にできます。
【1】 膝から下だけをお湯につけて20分温める。
【2】 次の足を水に1分つける。これをくりかえす。
普段、鼻と口のどちらで呼吸していますか?このふたつは大きな違いがあります。
鼻呼吸なら、空気は鼻の中を通る時に粘膜で殺菌されますが、口呼吸では空気中の雑菌をそのまま体内に吸い込んでいることに。人類特有の免疫病が多いのも、ほ乳類で口呼吸をできるのが人間だけという皮肉な結果もあるのです。
鼻で息を吸い、口から吐き出す練習をしましょう。口からゆっくり息を吐ききることができれば、自然と鼻から空気が入るようになります。これを繰り返し、日常でも「鼻から吸って口から吐く」ことを心がけると、雑菌の侵入を防ぎ、呼吸によって身体の調子を整えることもできます。